遠くない未来の可能性

3Gや4Gという言葉があります。
スマホを使っている方ならば、聞いたことはあると思います。
これは通信規格のことで、「G」はGenerationの「G」です。

さて、これが「5G」になったらどうなるでしょう。
たんに通信速度が上がって快適になるだけ?

いえいえ、生活そのものが変わってしまう事が起きます。

「スマートハウス」

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朝目覚める時間に最適な温度になるよう空調機器が動き、
目覚ましのアラームが鳴るとカーテンが自動でオープン。

お湯が沸き、炊きたてのご飯が準備完了に。
まるで執事が身の回りのことを世話してくれるかのように、
テクノロジーによって至れり尽くせりな生活が実現します。

5G回線は、4G回線の10〜100倍以上の速度で、
10倍以上の端末に同時接続が可能になります。

すべての家電がセンサーによって遠隔で自動的に連動して動く。

冷蔵庫の中をチェックしてレシピを表示したり、
食材の残りが少なくなれば発注までしてくれます。
(なんかバックトゥザフューチャーであったような気がする。)

調理中は、フライパンがちょうどいい塩加減を調味。
好きな芸能人を軸にして番組をチャネリングしてくれたり、
ホログラムで表示することも可能に。

体調に合わせて部屋にアロマの香りもコントロール。
無数のデバイスが生活をサポートする「スマートハウス」に。

スポーツ観戦は選手や審判の目線

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多くのデバイスが速やかに繋がるようになれば、
数あるカメラからリアルタイムに映像を送れるようになります。

いろいろな目線でスポーツ観戦を楽しめるようになり、
審判の目線や、選手の目線で撮影した映像を、
自分の好きなカメラワークに切り替えることが可能に。

ポジションがはっきり分かれるスポーツなら、
見え方がぜんぜん違ってきそうですよね。

なかには、選手が会場に足を運ばずとも、
遠隔で試合ができるようになる種目もあるかも?

もしかしたら、Eスポーツの一環として実現するかもしれませんね。

ゲームでの「タイムラグ」が気にならない

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たとえば対戦ゲーム。
反射神経が問われる場面は
とくに通信ラグがとても重要な要素です。

一瞬通信が遅れてしまうだけで、
不本意に勝敗が決定してしまうことにも。

5Gなら安定した高速通信が可能なので、
多人数が参加するゲームでも抜群の安定感に。

FPSが好きな人ならば、
これがどれだけ重要なのかが分かるはずです。

さらには、あのVRも大きく進化します。

まだまだ大きなデバイスが必要ですが、
スマートフォンのように小型化され、
データをダウンロードできるようになれば、
もっと気軽に楽しむ事が出来る様になります。

ウィングスーツといった高所から身一つで飛ぶ
命がけのエクストリームスポーツのスリルも、
リアルに安全に味わえるようになります。

自動運転車

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これまでGPSのカーナビを見ながら、
人間が操作する自動車の運転。

今では、自動ブレーキなどのサポート機能も、
基本的には自動車本体のセンサーによって行われています。

しかし、これが5Gによって大きく変わります。
位置情報、渋滞情報、工事状況、
周囲の様子などのビッグデータを統合し、
ネットワークで管理することで、安全な自動運転が実現するんです。

運転においてはちょっとした判断ミスが命に関わります。
通信タイムラグが少なく、同時接続に強い5Gが、自動運転の発展を促します。

ましてや、気を付けていても回避できない事故もありますからね。
これがネットワークで管理された自動運転車同士ならば、
そうそう事故は起きない事になります。

最近、NECが通信会社や建築会社と協力し、
5Gを活用した建設機械による遠隔施工の実証実験を行っています。

危険の伴う自然災害の復旧作業などで活躍が期待されていて、
こういった技術が一般自動車に応用される未来も遠くないです。

距離に関係ない医療処置

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これまでは、たとえ手術の必要な重い病気であっても、
離島に住んでいたり、寝たきりだったりすると、
大きな病院に行くことは困難でした。

ところが、5Gの導入によって遠隔操作のタイムラグがなくなると、
手術用ロボットを使った遠隔手術の高精度化に貢献できる可能性も。

既に海外で行っているところもありますが、
国内でも医療分野で初となる5Gを使った実証実験も行われました。

和歌山県立医科大学附属病院と、
日高川町の山間部に位置する
国保川上診療所を通信回線で結び、
高精細な映像で診断が行われています。

どんなところに住んでいても、平等に質の高い医療が受けられるようになる。5Gは、まさに命を救う技術でもあるのです。

家族を守る強い味方

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子供がいる家庭にとって気になるのはやっぱり安全。
防犯ブザーやGPS携帯があっても、
何をしているのかまではわからない。

いずれは、自動運転と同じように
GPSとセンサーを組み合わせて、
子供の状態を常に把握できるようになります。

高精細カメラの情報を5Gで送信し、
AIによって不審者等の行動パターンを把握。

その情報を警備会社などと共有し、
危険を事前に防げるようになります。

また、年配の人やペットの様子を把握したり、
家の状況をモニターすることで防犯にも役立ちます。

10年以内に実現する可能性

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5Gは、2020年の東京オリンピックに向けて
運用開始できるよう現在開発が進められています。

3Gが2001年、4Gが2012年に運用スタート。
本格的に新しい通信規格でサービスが出てくるまでは、
5年~10年くらいが妥当かもしれませんね。

NECが描く5Gとその先の未来

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