痴漢冤罪

この言葉を聞いて他人事ではない。
そう感じる人は、日々増えているかも知れない。

私自身、ラッシュ時に電車を使う事もあるので、
少なくともその恐怖感は感じています。

痴漢冤罪が騒がれだした当時の対策としては、

両手を上げておこう!

そんな感じの程度でしたね。

しかし、その程度の対策で安心をしていると、
今の世の中では厳しいかも知れません。

というのも、痴漢と判断される内容が、
触っただけでは無くなっているからです。

例えば、
・下半身があたった。
・バッグがあたった。
・ニオイを嗅いだ。
・息を吹き掛けた。

通勤通学時の混んでいる電車を知っている人ならば、
なかなか厳しい判断材料ですね。

ラッシュ時の乗車率を考えれば、
これを完全に回避する事は、不可能に近いと思います。

ちなみに乗車率の例としては、
ほぼ全座席が埋まっている状況が50%。
吊革が使われ、付近の柱に捕まる事ができる状態で100%。

人の圧力でドアの開閉に支障がある。
身動きが取れない。
揺れに対して踏ん張れない。
体が浮き上がる。
そんな状態が乗車率250%位とされています。

駅員さんが人を押し込んでドアを閉めている。
そんな画を見た事がある人もいると思います。

もちろん路線にもよりますが、
乗車率250%という状態が、
非日常ではないという事です。

身動きが取れない程に人が詰まっている状態が、
毎日起きているという事です。

そんな中で、バックがあたった。体があたった。
これを回避するのは、運要素も強く、
もはや不可能に近いです。

毎日の電車の中で、いくら女性から離れていたとしても、
いつどこからどこに来るかなんて分からないですからね。

そんな厳しい状況なので、
気付けば鉄格子の中に送られるなんて事も
可能性としては少なくありません。

それをいうのも、弁護士が証言してる
こんな驚愕の事実があります。

痴漢で捕まった際に有罪判決を受ける確率は99%

これは、実際に痴漢をしたものと
冤罪と思われるものを含めた結果となっています。

残りの1%に何が起きているのかは分かりませんが、
痴漢という犯罪で裁判が起きた場合は、
ほぼ確実に負けて、有罪になるという事です。

それでもボクはやってない。

電車を利用する男性ならば、
一度は見ておいた方がいい映画ですね。

色々説明したいところはありますが、
話すとネタバレになってしまうので、
とりあえず、証拠とは一体なんなのか。
そんな感情が溢れてしまう作品となっています。

実際に起きる痴漢冤罪は、
女性側の証言のみでの有罪判決がほとんどです。

つまり、言われた時点で終了。
そんな事が通ってしまっているという事です。

以前、弁護士の意見として、
痴漢と疑われたら立ち去る。
という「対策」が言われていました。

つまり、闘っても勝てないから逃げよう。
そんな意見が弁護士から出ているのが怖すぎです。

そういった現状によって生まれたのが、
以前、ニュースになった線路を走って逃げる。
というものです。

普通に立ち去ると言っても、
そうそう逃がしてくれる訳でもないですからね。

さらに、正義感に溢れた人が近くにいた日には大変です。
状況も分からずに、痴漢です!捕まえて下さい!その声に、
ただただ捕まえる事を目的とした行動をする人がいます。

こんな人たちから逃げるには、
混んでいる駅構内をまともに逃げるより、
思い切って線路に降りた方がいい!という結論ですかね。

もちろん、電車を止める原因になるので、
捕まったら賠償請求をされるでしょう。

しかし、痴漢で捕まれば、
人生が終了するのは目に見えてますからね。

何万人の人に迷惑をかけるとしても、
自分の人生を守る方を優先したのでしょう。

これを期に、線路内逃走をする人が
相次いで発生しています。

中には電車に跳ねられて死亡してしまった方もいます。
まさに命がけです。

最初に言いましたが、電車を利用するならば、
ラッシュ時問わず、他人事ではありません。

自分を守る為には、知っておくべき事を
知識として備え、実行できる意思を持っておくという事です。

現時点で言われている対策として、
微物検査というものあります。

これは、互いの衣服や肌に付いた繊維などを調べる検査になります。

その鑑定は科捜研によって行われ、
たまたま触れてしまったのか、故意に触ったのか、揉んだのか。
そんなレベルまで分かってしまうそうです。

これを踏まえて、痴漢の疑いを掛けられた場合、
現在の対策順序として、

1、周り人たちに協力を仰ぎ、証人を確保する。
2、スマホ等を利用して録音をする。
3、両手を上げ、微物検査を主張する。
4、防犯カメラの確認を促す。
5、できれば弁護士に連絡をする。

まずは、状況と証人の確保で、
周りにいる人に残ってもらう様に協力を仰ぎます。

これは、犯行現場の状況確認はもちろんですが、
その後のやり取りや、あとで言った言わない
という事を防ぐ為でもあります。

証人確保に加えて、証拠として録音をします。
お願いできるならば、動画撮影をしてもらうのも手です。

その後、微物検査をする様に促します。
基本的には両手を上げて、
今から何も触らないという事をアピールします。

ここまでする事によって、
後々当時の女性側の証言と、
実際に出た証拠が食い違う可能性が出てきます。

女性が手で触られたと言っていたが、
検査によって手からは女性の衣服の繊維が検出されない。

といった事が分かるのです。
この時、証人がいたり録音がある事で、
言い分が変わっても指摘する事ができます。

検査を主張しても、そんなの関係ないんだよ。
と言って強制的に逮捕する流れの可能性もあります。

これも裁判の時に、検査を主張した被告の意見を無視して、
警察側が捜査を怠った。という事になるので、
基本的には、検査を主張した場合は行われます。

ちなみに、肌の接触の場合はDNA検査で、
衣服の接触の場合が微物検査になります。
つまり、2種類行うという事です。

警察で検査が行われるまでは、
他に接触をしていない事をアピールする為に、
証人に見ていてもらうか動画撮影をしてもらいましょう。

これまでの対策はもちろんですが、
1番覚えておいて欲しいのが、記憶の遡りです。

何時頃?
どのあたりで?
なにをしていた?
まわりの状況は?
なにを言っていた?

録音をしている事とは別に、後でメモを残してください。
いざ弁護士に説明する時に役に立ちます。

これは弁護士が言っている事で、
ほとんどの人がパニックになっていて、
当時の記憶が曖昧であるという事です。

日頃から意識する事で、少しでも痴漢冤罪に
対応できる能力を高めておいてください。

ちなみに、
冤罪対策保険というものもあります。
月額600円程度で、痴漢と疑われた時に
すぐに弁護士に連絡が取れるものとなっています。

また、冤罪STOPというアプリもあります。
スマホのタップを記録するというものになり、
その時にスマホを触っていたというアピールになります。

どちらも負担になる事はないので、
気になる人は導入しておいた方が良いかも知れません。

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