田舎のホームレス

2018年1月19日

住居は廃墟

 

都市部において貧しい人間は、

先日書いた例の理由で捕まってしまう為、

それを恐れた人が、田舎に逃げる事は少なくない。

 

しかし、逃げた先でも貧困であることに変わりはない。

住む家も食べる物もままならない事がザラにあります。

 

そんな場所で、二十歳前後の女性が一人で生きていました。

服は泥だらけで、顔や手が真っ黒の状態。

 

何をしているか聞くと、ウサギにあげる草を集めているとの事。

自分ではほとんど何も食べていないらしい。

両親は飢えで死んでしまっていて、

日々を生き延びるのが精いっぱい。

 

現代社会において、飢え死にが起きる事実が恐ろしいです。

それが人口爆発や災害などで起きたものではなく、

国の政策によってもたらされたものであることも。

 

国民たちは幼い頃から、徹底した教育を受けている為、

自分たちの状況がおかしいと思える思考に至れません。

 

受けている教育と言えば、いかにチクリを入れるかという事。

誰かが反政府的な言動や行動をしているのを見つけ次第、

密告をする方法を教えていたり、

盗みをした人を見つけ次第、

警察に通報したり役人に伝えたりする。

 

一見、盗みに対しての処置は適切に思えます。

しかし、実際に起きた内容をみてみると、

家に食べる物がなく、飢えで苦しんだ子どもが、

畑にあった野菜を取って食べてしまったという内容です。

 

酷い時には、処罰という暴行で死なせてしまう事もあるようです。

家族が訴えようものなら、まとめて収容所送りです。

 

自分の日常とはあまりにも違った現実に驚きです。

日本に生まれた事が、どれほど幸運だったのか思い知らされます。

あわせて読みたい関連記事